《ナヴェット》

Navettes ナヴェット⭐️

お待たせしました!
今月のクラシックなお菓子は、、、

ナヴェットです
フランスの南、マルセイユのお菓子です。

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「Navettes」とは、フランス語で
「小船」という意味。

生地を細長い棒状にして、中央に一本の切れ目を入れ、
その名のとおり船の形にします

先月のフランスで、モンサンミッシェルを訪れた時、
モンサンミッシェルに渡る専用のバスの事が、
ナヴェットと呼ばれていました

細い橋を、モンサンミッシェルに向けて走るバスをナヴェットと呼ぶのは、
なんか素敵だなぁ、、、と思い色々調べていたら、このお菓子に出会いました

紀元前6世紀にギリシャの植民地として港が開かれ、
マッサリアと呼ばれたフランス最古の港町、マルセイユ

ローマの支配を経て、10世紀にプロヴァンス伯の領地となり、現在では、
フランス第二の商業都市、最大の貿易港となっています。

一年を通して温暖で、乳製品の生産が 少ないプロヴァンス地方では、
バターや生クリームを使った郷土菓子はあまり見かけず、
その分、シンプルな焼き菓子の
ラインナップが豊富といわれています。

小麦粉、バターにオレンジの花の水で
香りををつけて形を整え、
しっかりと堅い食感に焼き上げます。

18世紀末、マルセイユの港に木製の彫像が 乗った小舟が打ち上げられ、
ある者には聖母マリアに、またある者には海の守り神に見えたことから、
聖人が舟を使って遣わしたに違いないとされ、
以来、この一件はマルセイユの伝説となりました。

そして、この伝説が風化しないようにという想いから、
マルセイユの老舗ベーカリー
「フール・デ・ナヴェット/Four des Navettes」が
1781年に考案したのが、
「ナヴェット」と言われています

しっかりと火を入れて堅く焼いたナヴェットは元々、
船乗りたちの保存食として食べられていたそうです

一年以上も日持ちもするナヴェットは、
マルセイユから出航する船乗りたちにとってのたいせつな保存食であり、
航海の安全を願うお守りとも考えられていたそうです。

2月2日の「シャンドリュールの日(聖母お清めの祝日)」のマルセイユでは
毎年、大司教自らがベーカリーに出向き、焼き上がったナヴェットを
オーブンから取り出すという     儀式が行われていたのだとか。

修道院でミサを行った後、市民がそのナヴェットを買い、お守りとして
1年間保管する、という風習もあるそうです

とってもシンプルなお菓子ですが、是非食べて見てください⭐️

本日も、沢山フィナンシェもちろんあります!!

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